行動による周囲への変化とは?影響と変革の力

目標達成

こんにちは。

前回は「自分で選択を意識すること」「主体的に行動すること」についての重要性をお話しました。覚えていますか?

・他人や環境の影響を受けつつも、自分の意志決定の主導権を持ち、自分自身の意図や目標に向かって行動する力があること

・他人との意見の違いや感情の多様性を認識し、自分の立場や感情を表現すること

・自分の価値観や信念に基づいて物事を評価し、自分の目標に向かって選択や行動をすること

など、

自分の人生の主役は自分であり、常に自分で選択をして行動することができるんだということを申し上げました。

もし、前回の記事を読んでいないようでしたら、是非読んでみてください。

「主体性を持つことのメリットと必要な理由は?自主性との違いも解説」

今回は、主体的に行動をすることによって他人や周囲にどのような影響を与えることができるのかについてお話ししていきます。

自分が人生を選択することができることを知ることができても、

自分が行動することによって、どのように変化するのかは分かりませんよね。

「影響力の輪」を意識して行動する

主体的に行動することで、他人や周囲を変えることができます。

「関心の輪」「影響の輪」を意識することによって、改めてどのように行動をする必要があるのか明白に見えてくるものがあるでしょう。

「関心の輪」

まず外側の大きい円が「関心の輪」。

「関心の輪」は、世界のさまざまな物事のうち、自分の関心のあるものとないものを分ける境界線です。

さらに言えば、個人的な関心の輪は、人々が直接的に関与し、関心を持つことのできる事柄や問題の範囲を指します。

これには、「自分自身」、「家族」、「友人」、「仕事」、「健康」など、個人の生活や状況に関連する事柄が含まれます。個人的な関心の輪は、人々が普段から気にかけることや心配することの範囲を表しているのです。

「影響の輪」

そして、自分に関心があるもののうち、自分が大きく影響できるものが、「影響の輪」です。

たとえば、自分の「健康」や、自分の「仕事」のやり方は影響の輪に入ります。

さらに言えば、「影響の輪」は、人々が直接的または間接的に影響を及ぼすことができる範囲を指します。

これには、人々の意思決定や行動によって他者や状況に対して与える影響が含まれます。「影響の輪」は、個人的な関心の輪よりも狭い範囲かもしれませんが、人々が実際に変化を起こすことができる領域を示しているのです。

関心の輪との関係

ある事柄が「影響の輪」に入るかどうかは立場や状況によります。

例えば、会社の就業規則は普通の社員なら影響の輪に入りません。

例えば、会社の就業規則を考えてみましょう。一般の社員であれば、就業規則は直接的な影響を与えるものではないため、影響の輪に入りません。社員は規則に従うことが求められますが、就業規則を変更する権限や影響力を持っていないため、それが彼らの関心の範囲に入ることはありません。

しかし、人事部の社員なら、会社の状況によって入る場合が場合があります。

一方で、人事部の社員の場合、会社の人事政策や就業規則の策定・改善に関与することがあります。彼らは組織の中で人事に関する専門知識や権限を持っているため、就業規則が彼らの関心や影響力の範囲に入ることがあります。人事部の社員は規則の改善提案や適切な運用を行うことで、組織全体や他の社員に影響を与えることができます。

つまり、「影響の輪」は、立場や役割、関心事によって異なる範囲を持つということです。同じ事柄でも、それに関与する能力や権限がある人にとっては影響の輪に入る可能性がありますが、そうでない人にとっては関心の対象とはならないのです。

他人の欠点や周囲の環境ばかり気になる人は、「関心の輪」に集中しすぎています。

ですが、関心があっても影響を及ぼせない物事に対して、やきもきしても何も始まりません。

それより自分の「影響の輪」に意識を集中するべきなのです。

自分が影響できる物事に対して主体的に行動し、率先力のエネルギーを発揮すれば、周囲に変化が起こり、「影響の輪」を広げることができます。

率先力のエネルギーとは

率先力のエネルギーとは、自己指導力を発揮し、自分自身の行動を主体的にコントロールする力を指します。

主体的であることは、「自分の人生や結果に責任を持ち、主導権を握ることを意味する」ということを前回お話しさせていただきました。

「率先力のエネルギー」を持つ人は、自分の目標や価値観を明確にし、そのために主体的に行動します。彼らは状況や他人の意見に左右されず、自己決定を下し、自己責任を果たします。

このエネルギーは、自己効力感と自己統制の向上に繋がります。自分が行動の主導権を握り、自分の選択に従って行動することで、より意識的な変化と成長を実現します。

「率先力のエネルギー」を持つことで、他の習慣の実践が容易になります。自己指導力と主体性を発揮することで、他の人々に影響を与え、共通の目標に向かって進むリーダーシップを発揮することも可能となります。

要するに、「率先力のエネルギー」とは、自己指導力や主体性を通じて、自分の人生において主導権を握り、自己成長と変革を促進する力を指します。主体的な行動を通じて、他の習慣の実践を支え、持続的な成功と成果を生み出すことができるのです。

影響力を高めるために小さいことから始めよう

もちろん、主体的に行動しても、すぐに望む結果になるとは限りません。人は、“行動”を選択する自由はありますが、行動の“結果”を選択する自由はありません。“結果”は影響の輪に入らないからです。

同じように影響の輪に入らないものが、”間違い”。結果が悪ければ、行動を後悔することがあります。しかし、起きてしまった間違いを取り消すことはできません。つまり、自分が変えられるのは、“行動”だけなのです。望む結果が得られなくても、改善したいのであれば、次の“行動”を修正するしかありません。根気よく試行錯誤を続ければ、徐々に“結果”は変わってくるでしょう。

主体性の本質は、自分自身や人との約束と約束に対する誠実さです。個々の行動に責任を持つ意識が、第1の習慣の礎となるのです。

主体的に行動するために主体的な言葉を使用する必要性

主体的でない人は、外部からの刺激に対する反応に身を委ね、「自分で状況を変えられる」という意識がありません。その背後にあるのは、責任の転嫁。自分には責任がないと思うから、自分の反応を選ぶこともできない、と考えているのです。

そういう人は、すぐ「僕の性格は生まれつきだから」「彼はあたまにくる人だ」「時間がない」「妻がもっと我慢強かったらいいのに」「僕がやらないといけないの?」などと、自分から行動を起こさない理由ばかりを口にする。これでは未来は何も変わらない。それどころか、その予言通り「やっぱりできなかった」となり、さらに他責的な思い込みが強くなってしまいます。

このように他人や状況のせいにする言葉を使うのをやめて、もっと主体的な言い方をするようにしましょう。

仕事の失敗に対して

「私はこの失敗から何を学べるか考えてみよう」

「私がもっと努力して準備をすれば、この結果は違ったかもしれない」

「次回はこの経験を生かして改善点を見つけよう」

プライベートな関係での問題に対して

「私は自分の意見をしっかり伝えるべきだ」

「私の行動や態度が問題を引き起こしているかもしれない」

「自分自身を変えることで、関係を改善できるかもしれない」

健康やフィットネスへの取り組みに対して

「私は毎日運動する時間を確保することを選択する」

「自己管理の重要性を理解し、食生活を改善することに決めた」

「自分の健康に責任を持ち、積極的な変化を起こす」

タイムマネジメントに対して

「私は効果的なスケジュール管理を行うことを目指す」

「自分の時間の使い方について自己評価をし、改善策を考える」

「優先順位を明確にし、自分のタスクに集中する」

自己成長や学習に対して

「私は新しいスキルを習得するために努力することを選択する」

「自己啓発に時間やエネルギーを投資することが重要だと感じている」

「自分自身の成長を促すために、フィードバックを積極的に受け入れる」

「私は別のやり方を探してみよう」「私は気持ちを抑える」「私は~と思う」「私は~することを選択する」などと、主語を自分にして状況を考えるのです。

すると、状況に対して自分が行動を起こすことを意識するようになります。そこにはやがて、責任感が生まれ、主体的な行動が生まれてくることでしょう。

「愛の表現」感情から主体的な行動への転換

たとえば、同じ「愛」でも、反応に身を委ねる他責的な人は、愛をただの感情とみなし、流された行動こそ愛ゆえ、などと考えます。しかし、子どもを守ろうとする親の愛は、もっと主体的でしょう。経済的に、教育的に、あるいは法律的に、どんな犠牲を払ってでも子どもの人生に具体的に責任を持とうとするのです。

例えば、子どもが学校でいじめに遭っている状況を考えてみましょう。

他責的な視点を持つ人は、自分の子がいじめに遭っていることに対して「学校の教育が悪いからだ」「他の子が悪い影響を与えているからだ」と責任を他に転嫁し、自分自身の行動を起こそうとしません。ただ愛情を感じるだけで、子どもが解決策を見つけることを期待します。

一方で、主体的な視点を持つ親は、いじめに遭っている子どもを守るために積極的に行動します。学校とのコミュニケーションを図り、教育機関や関係者と協力し、問題解決のための具体的な対策を講じるでしょう。経済的な負担を覚悟し、必要な場合は転校や専門家のサポートを受けることも考えます。このような親は子どもの幸福と安全を守るために自らの責任を果たす覚悟を持って行動します。

この例では、「他責的な人」は問題を他の要因や他人に押し付け、自分の行動を制限します。一方で、「主体的な人」は自らが子どもの幸福や安全に対して責任を持ち、積極的な行動を起こします。これにより、子どものいじめの問題が解決に向かう可能性が高まりるのです。

もう一つ、例を上げましょう。

友人が困っている時に、他責的な発言や態度で接する人と主体的な態度で接する人がいます。他責的な人は「彼が自分で問題を解決すべきだ」「私には関係ないから放っておく」と言って関わらないか、批判的な意見を述べます。

しかし、主体的な人は「彼が困っているのを見たら手助けしよう」「どうすれば彼をサポートできるか考えよう」と積極的なアプローチを取ります。彼らは自分自身の責任を感じ、他人の問題に関与しようとします。

また、仕事のミスをした場合も同様です。他責的な人は「他の人の指示が悪かったせいだ」「状況が悪かったから仕方ない」と言い訳をします。しかし、主体的な人は「自分のミスを認めよう」「どうすれば再び同じミスを繰り返さないか考えよう」と自己反省をし、改善策を見つけ出します。

主体的に行動するとはこのように、一時の感情に流されず、それを乗り越えて自覚的に行動を選択することなのです。

最後に

今回はここまでにさせていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

主体的に行動することによって、影響できる範囲と影響できない範囲があることが今回分かったかと思います。

そして、率先力のエネルギーこそが主体的に行動するための力であることもお伝えいたしました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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