仕事における価値観の違いはどう受け入れてどう乗り越えるべき?

日々生活していく中で、誰しもが「この人とは合わないな…。」と一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
私ももちろんあります。
なるべく人とフラットに接しようと決めているのですが、どうしてもそう感じてしまう事もあります。
それは何故なのでしょうか…?
この答えは「価値観」にありました。
この価値観こそがそう感じてしまう原因なのです!
今回は、スポットを仕事に当てて、仕事における価値観の違いはどう受け入れて、どう乗り越えるべきなのかお話していきます。
Contents
価値観とは?
では、まず価値観とは一体何でしょうか?
価値観とは、自分にとって何に価値があるかということに関する、ものの見方の事です。
価値観は人それぞれですが、国や地域、文化ごとに傾向がみられます。
例えば、こちらのブログでもお話ししましたが、
日本人は同調したがるけれど、欧米人は人それぞれ違うのは当たり前という考えを持っています。
これも価値観に当たります。
また、これは年代によっても変わります。
よく「今の若者は付き合いが悪い」などという言葉を耳にしますが、これは時代とともに若者の価値観が変わってきているのです。
昔は、上司や会社の付き合いにはいかなくてはいけない、行って当たり前である。という考え方ですが、
今は、仕事の付き合いにそれほど価値を感じていないから付き合う事が少ないのです。
価値観は人それぞれなのです。
アメリカで活躍したアドラーが唱えた心理学では「共同体感覚」という価値観を大切にしています。
価値観は人の数だけあるのです。
アドラー心理学についてお話している動画がありますので、そちらもご覧ください。
何故、価値観の違いがある?
先程、時代や文化、国などで価値観が変わってくるとお話ししましたが、価値観が違う理由は他にもあるんです。
それは、
「環境」・「性別」・「立場」
です。
環境
これは、先程の文化や国、地域の違いに似ています。
育った環境が違えば、価値観も変わってきます。
裕福な家庭であった場合、やはり金銭感覚は違いますし、常識も違います。
育った環境が大きく影響するのです。
例えば、家庭で「15分前に集合する事は当たり前」と厳しく教えられてきた人は、仕事ではなく、プライベートで友人が集合時間の丁度に来る、遅れてくることに違和感を感じます。
プライベートなのだから細かい事は気にしなくてもじゃないかと思うかもしれませんが、気になってしまうのです。
これは今まで自分が置かれていた環境が関わっており、お互いに時間の重要視度が違うからです。
また、過去の経験も関係します。
経験したことによって、ものの見方が自分の中で確立するのです。
性別
もちろん性別によって価値観の差があります。
価値観の違いで別れるなんてこともあるのです。
もちろん人間ですので、性格の違いはありますが、男女で価値観の傾向も違うのです。
例えば、悩みごとがある時、一人でじっと考えたいと思うのが男性で、とにかく悩みを話してスッキリしたいというのが女性です。
これは、男性が自立や成果・成功を大切という価値観。
一方女性が分かち合いや配慮・支え合う事を大切という価値観を持っているからです。
真逆の価値観なのです。
この価値観は外で働く役割は男性。家事をするのが女性。という昔の考え方が大きく関わっており、本能的にこのような価値観となったのです。
しかし、現代ではそのような概念も薄れ、家事をする男性、外で働く女性も増えたため、価値観もボーダーレス化しています。
立場
立場が違えば、もちろん価値観は違います。
これが一番実感したことがあるのではないでしょうか。
例えば、中学校の合唱、その場をリーダーを担っている生徒は良いものを作り上げようと必死になりますが、そうではない生徒は面倒くさいと思って取り組まない。
なんてことはなかったでしょうか。
これは、リーダーという立場であるが故に差が生まれているのです。
立場が違えばものの見え方も変わってくるのです。
仕事への影響
価値観はどのように仕事へ影響するのでしょうか。
仕事をするうえで、物事に対するものさしが違うと、上手くいきません。
例えば、仕事にやりがいを求め、人の役に立ちたいと考えている人と、収入と規則的な労働時間に重きを置いている人が同じプロジェクトを担当した時上手くいくでしょうか。
上手くいきませんよね。
それぞれが求めているものが違うので、仕事に対する態度も変わってきます。
それによってトラブルが起きないとは言えません。
トラブルが起きてしまえば、プロジェクトは成功しないかもしれませんし、お互いが求めているものを得られません。
この問題を解決するためにはどうしたら良かったのでしょうか。
これは、お互い同じ考え方である人同士であった場合上手くいくのです。
ちなみに、個人ではなく会社にも同じことが言えます。
残業をしても良いから、結果を求めている会社もあれば、時間内に終わらせて残業をしないことを大切にしている会社もあります。
仕事に対する価値観が同僚や会社と違えば、仕事を苦痛と感じてしまうのです。
これでは仕事が嫌になってしまいます。
これを防ぐためには、自分に合った会社を見つける事です。
そうすることによって、無理なく、自分の価値観を否定することなく働く事ができるのです。
価値観が違うメリットとデメリット
仕事への影響は大きいですが、価値観の違いは直す必要はありません。
もちろんデメリットもありますが、違うからこそのメリットもあります。
メリットとデメリットを分かったうえで、関わることによって、上手く付き合う事ができます。
メリット
自分以外の価値観を知る事ができる
常に同じ価値観の人と居るのも、楽で良いですが、違う人と関わることによって、他人の物の見方を知る事ができます。
これは自分の見ている角度とは違う角度で見る事ができるため、新しい気付きを得る事ができるのです。
いつもの自分の見方では気付かなかったことに気づく事ができ、視野が広がります。
マンネリ化している日々に、刺激を与えてくれるのです。
新しいアイデアが生まれる可能性もありますよ。
違うからこそ自分の力が付く
価値観が合わない人とは、上手くいかないと思いがちですが、自分を成長させてくれる人でもあるんです。
ものの見方が自分と違えば、意見がぶつかります。
しかし、それを解決することによって自分の力が身に付くんです。
順調に道筋を進むよりも、壁にぶつかった方が成長するスピードは速いです。
もちろん壁を乗り越える事は簡単ではありません。
ですが、相手にとって自分も価値観の違う人同士なのですから、お互いに成長する事ができるというわけです。
デメリット
一方でデメリットは、皆さんもお分かりのように、「争いごとが生まれる可能性がある」ということです。
考え方が違うというのは、根本的に合わない人なのです。
お互いに柔軟に見る角度を変えられることができれば、先程のメリットのようにお互い成長できますが、誰しも100%できるとは限りません。
できなかった場合やはり、衝突が起きてしまうのです。
これが原因で別れるカップルや、友達と仲たがいしてしまう、なんてこともあるんです。
衝突が起きても、解決できれば問題はありませんが、一度衝突が起きてしまえば、「この人はこういう人だから合わない」というレッテルが自分の中で張られてしまいます。
そうなってしまっては、歩み寄ることも難しいのです。
受け入れるために心掛ける事
合わないからといって関わらないわけにはいかない事もあります。
では、そんな時はどのようにして接していけばよいのでしょうか。
それは、受け入れるために心掛けていく事が必要なのです。
そうすることで、上手く付き合っていけるのです。
4つご紹介します。
自分を押し付けない
自分の価値観を理解してもらいたい気持ちはわかります。
しかし、それは難しいのです。
例えば、自分が全く漫画を読まないのに、相手に「読め」と義務的に押し付けられたらどうでしょう。
嫌な気持ちになりませんか?
ベクトルが同じ方向を向いていれば問題はありませんが、自分の意見を押し付けてしまうと、相手は良い思いをしませんし、自分も疲れてしまいますよね。
無理に理解してもらわなくて良いのです。
「理解してもらいたい」と思うから、理解してもらえなかったときに、ショックを受けるのです。
自分の価値観は、自分の中に大切にしまい、押し売りをするのはやめておきましょう。
相手を否定しない
価値観が違うからといって、相手の考えを否定してはいけません。
あなたも自分の考えを否定されたら悲しいですし、腹が立つこともあるのではないでしょうか。
お互いに尊重するのです。
例えば、自分が書いた自信作の小説を「つまらない」「おもしろくない」と言われてしまえば、大きなショックを受けます。
これは、相手のものさしがあなたの小説と合わなかったからです。
あなたが書いていたものは恋愛小説で、相手の小説の定義は推理小説だったかもしれません。
しかし、それを正直に伝えてしまえば、相手の作品・価値を否定したことになってしまいます。
否定してしまえば、相手が本来持っていた「価値観」を変えてしまいます。
尊重することによって、お互いの角度が活かされ、新しい世界を見つけられることもあります。
「価値観」は変わるものと考える
価値観は尊重することによって変える事ができます。
新しい角度から見る事ができれば、ものの見方を増やす事ができますし、お互いの角度を理解し合うことによって、衝突を防ぐ事ができるのです。
「この考え方しかダメだ」という固定概念ではなく、もっと柔軟になる事が大切です。
自分に合う見方を見つける事ができれば、変えても良いのです。
相手に合わせるのではなく、相手を受け入れる
自分の考えを押し付けず、相手の考えも否定せず…。
となると、「相手に合わせる」となりがちですが、合わせようとすると、疲れてしまいますし、どちらかが我慢する事にもなりえます。
これでは、良い関係とは言えませんよね。
そのためには、相手の考え方を「こういう考え方もあるんだな」というように自分の中で受け入れる事です。
もちろん無理に受け入れてはいけません。
自分が納得した事だけで良いのです。
お互いに丁度良い折り合いを決められると最適です。
乗り越える方法
価値観の違いは難しいことです。
簡単に乗り越えられる問題ではありません。
ですが、乗り越えていかなければ解決にはならないのです。
乗り越えるための方法をいくつかご紹介します。
冷静に話し合う
価値観がすれ違ってしまった時は、冷静に話し合ってみましょう。
感情的になってはダメです。
感情的になってしまうと、相手はその感情に気を取られ、話の内容まで頭に入ってきません。
冷静でいる事が大切なのです。
冷静に自分が伝えたいことを相手に伝えていきましょう。
諦めずに問題と向き合う
この問題はすぐに解決しません。
長い月日が必要なのです。
その人の経験や、生まれてからの環境が影響していますので、すぐには変えられませんし、受け入れる事も難しいです。
しかし、諦めてしまったらいつまで経っても分かり合えません。
根気よく諦めずに向き合っていく事が大切なのです。
「すぐには直らない」と思っておくと気持ちが楽ですよ!
相手への理解を深める
お互いの考え方が違うからこそ、理解を深めていく事が大切なのです。
衝突してばかりでは疲れてしまいますし、関係もどんどん悪くなっていきます。
こうなってしまっては、恋人同士や夫婦では別れに繋がってきます。
お互いを理解し、尊重して、大切にしなければ、良い関係は築けません。
これは、どんな関係性の人にも同じことが言えます。
まとめ
今回は、仕事における価値観の違いはどう受け入れて、どう乗り越えるべきなのかお話ししました。
価値観が違う人と向き合う事は難しいです。
ですが、向き合わなければ何も解決しません。
お互いの考えを受け入れる事によって、新しいものの見方を知ることができますし、視野が広がります。
考え方の違う人と付き合う事はエネルギーを使うかもしれませんが、新しく生まれる事もあるんです。
上手く向き合い、問題を乗り越えるために、現実から目を背けない事によって、柔軟に捉えられるようになりますよ。
「価値観」は個性です。
あなたの個性も、相手の個性も大切にして、向き合って生きていきましょう!
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